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21.五七五の芳香
 当サイトは発足以来、新しい豆本作りの参加者を求め、
ウェブ上でアイデアの募集を呼びかけ続けている。けれど
もこれに応えてくれる奇特な方はずっと現われなかった。
 そして2005年4月5日、ついに一秒書房に出版依頼
のメールが届いた!? 送信者の名は伊藤早苗。
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【伊藤】
こんにちは。はじめまして。伊藤といいます。
豆本を造ろうと思っているさなか、ネットで出版社を検索
をしていたら、貴社様のホームページにあたりました。
出したいと思っている本は、絵本ではなくて、写真付(無
理なら文字のみ)の若い女の子向けのかわいい俳句の本な
のですが、ご無理でしょうか?
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【中島】
お問い合わせどうもありがとうございます。
魅力的な内容で、かつ豆絵本にふさわしいものであれば、
ジャンルは問いません。
内容を読ませていただき、一秒書房の趣旨に合うと判断で
きれば、ぜひとも出版させていただきたいです。
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【伊藤】
最初の段階では、仕事として、豆本つくりをなさっている
会社なのかと思っていました。違うんですね。
わたしも趣味の域で活動をしております。本を造ってくだ
さるのなら、出版社さんでも、個人の方でも全然問題はな
いです。
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【中島】
四季のとりどりの花をテーマにした俳句と写真に、
端正でまっすぐな眼差しを感じました。すてきな原稿を送
っていただいたことを、改めて感謝します。
ぼくはまだ一度もやってみたことがないのですが、「花草
紙」という書名を知ってから、この句集には和綴じが似合
う気がしています。
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 本の構成の基本的なアイデアは伊藤さんのもので、5ヶ
月間に及ぶ手紙とメールのやり取りで細部をを煮詰め、2
005年9月22日、画期的な18作目の和綴じ豆俳句集、
「花草紙」が完成した。
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