中島陽一が独りで造った“非”合作絵本。

　“胡蝶綴じ”で６冊の本を造ったので、違うこともやっ
てみたくなり、麻糸を使って“中綴じ”に挑戦。１枚の紙
の裏表に印刷する必要があり、コンビニエンスストアで店
員の目を盗み、決死のコピー機２回通しを繰り返す（紙詰
まりを誘発し非常に危険）。
　原画はＭＡＲＵＭＡＮのＦ６判スケッチブックに、葦ペ
ンとインクを使って描いた。これも初めての試み。　

　第７作「November」は、作り始めた時は９６年の秋だ
ったのだが、他の製作の合間に少しづつ進行させたので、
完成した時には、９７年４月になっていた。